バッティングセンター嵐2011.11.18
2022.7.26加筆
バッティングセンターで本塁打王
当たりゃーいいんだ!飛ばせばいいんだ!狙えホームラン!
思いついた練習随時追加していきます。
私は久喜のバッティングセンターで全球真芯を捉えることに成功しました。(半分ホームラン性)
レベル1「入団」1500万円
レベル2「レギュラー定着」新人王4000万円
レベル3「3割到達」年俸8000万
レベル4「クリンナップ」首位打者年俸1億5000万
レベル5「4番」本塁打王年俸2億4000万
レベル6「場外ホームラン」本塁打打点2冠年俸3億
レベル7「剛速球」三冠王年俸5億
レベル8「緩急」メジャー年俸10億
レベル9「道場破り」メジャー年俸20億
レベル1「入団」1500万円
バッティングセンター選び
まずはバッティングセンター選びから。以下の条件を満たすバッティングセンターを見つけることからはじめよう。
・マシンがメンテされている
毎回ど真ん中に投げてくれるマシンを選べ。当たってなんぼ。マシンがメンテされていないとコントロールが悪い。ど真ん中に来てくれないと素人では当てるのが難しくなってしまう。
ここは素振りセンターではない。
・ボールが新しい
ボールの質はコントロールに影響を与える。つるつるのボールだと変化球になる。ナックルのようなもの。これが打てるようになるにはレベル8が必要。ボールが汚れて黒いとさらに見えづらい。消える魔球同然となる。
・打席の中央寄りに低速のボックスがある
せっかく当たってもどこに飛んでいったのかわからないと面白くない。下の図のように低速のボックスは両端にあることが多い。そうなると右側はネットだから当たった瞬間ネットにボールが当たる。最低でも右から2番目のボックスに90k以下のがあるとうれしい。
レベル2「レギュラー定着」新人王4000万円
三振しない
バッティングセンターが見つかったところで実戦。
・構え方
肩幅よりちょっと足を開く
少しだけ膝を曲げる
足はひとまず平行
右足の内側に6割体重をのせる
・素振りしてボールとバットが当たる場所を確認
まずバッターボックスに入ったらお金を入れる前に素振りをしてみる。
思いっきり振るなよ。
バット飛んでいっちゃうから。
スムーズに振れたか?
手首をカッチカチにしてたら絶対に振れないからな。
そこらへんはyoutubeで研究してくれ。
下の絵を見てだいたいそこらへんでボールとバットが当たると思われるとこ目がけて力いっぱい振る。
できたらお金を入れて開始だ。
・ボールを最後まで見る
打つ瞬間、振ることに意識集中していまい、一瞬目をつぶったのと同じような振りになってしまう。
そうならないように常にボールから目を離さないように。それをやりつつ思いっきりバットを振る。
これができるようになるのがけっこう時間がかかる。
・マシンを両目で見るように首を傾ける
片目だと遠近感がわからないのは知っているだろう。なのでなるべく顔をマシン側に向けたほうが良い。
意外とこれが意識しないと45℃ぐらいしかむいてないのです。プロ野球で言うと、松井、清原がしきりにあごを気にしている。あれをするとボールがよく見える。そして、肩が上がってしまうのを防ぎ、さらにバットだけ先に出ないようにストッパーをかけることにもやくだつそう。
落合談:高校生に150Kのボールを取らせたとする。しばらく取らせていると、すぐに慣れてバシッっと音をさせて取るようになる。両目であれば150kだとしてもタイミングよく取ることが容易だと。
・はじめの5球は全力を出さない
上記の意識を持って、まずは8割程度の力でボールを打ちに行く。10割で行くと体を痛める場合がある。
おまけ
実際にやっていた遊びを紹介
「氷打ち」
氷の自動販売機が無料で使える場所があった。
普通の2cm角の氷だ。
それを自分で投げて思いっきりバットで砕く。一番いい場所で当たるとすごい快音が響く。
これを延々とやっていたらほんとジャストミートができるようになったさ。
レベル3「3割到達」年俸8000万」
もう慣れてきたからヒットを量産していこう。
まずバットの芯でボールを捕らえる率をあげなければならない。
芯とは?図の絵の場所にあってだいたい感覚的に1円玉ぐらいの大きさしかない。
この場所をずれたところにボールが当たるとゴロになったりフライになったり。
この場所に当たったとしても遅すぎたり早すぎたりするとファールになってしまう。
そこでどうやってタイミングぴったりで1円玉の部分にボールを当てるか。
それは体で覚えるしかない。
ナゼかというと「あと0.1秒早く振れば」「あと1cm下に当たれば」このような修正を意識的に行うことは不可能である。ストップウォッチも定規もこの瞬間に計ることが不可能だからだ。
これができるのはロボットだけ。
タイミングを取りやすくするために
・足を少しだけあげてみる
棒立ちだとタイミングが取りづらい。マシンのアームに合わせてちょっとだけ左足を上げるか引いてみるかしてみる。イチローみたいな感じだけどあそこまで片足にならなくていい。自分が一番タイミングが合うようなやり方を探すんだ。
強く打ち返すために
・テイクバックを取ってみる
これも止まった状態からバットを振り出すよりは助走をつけたほうが振りやすい。振りかぶる動作のこと。ただ、これをすることによりミート率が下がる可能性がある。まずテイクバックを取ってみて、強いボールが打てた気がしたなら今日からそのタイミングに合わせて練習してみるとよい。
・腰を回してみる
腕だけじゃ飛距離に限界がある。飛距離アップには多くの筋肉を使ったほうが良いのだ。腰もまわして飛距離アップだ。これができるようになるまでかなり時間がかかる。
練習の方法として肩幅ぐらいに足開いて上体と腰を左右に回してみて。頭から背骨に串が刺さってるのを想像しながらそこを中心に腰骨を回す。
足は地面から離れちゃダメ。左に回すと左足の外側に力がかかる感じがあればおっけー。肩幅よりもう少し開くと回しやすくなる。このイメージを覚える。
・体重移動してみる
構えたときは4:6で後ろに体重をかけている。それを足上げてついたときに6:4ぐらいにしてみる。やりやすい方法を見つける。7:3にしたり8:2にしてみたりと。また3:7から足を上げまた3:7する打ち方にしても安定する場合もあるからやってみるとよい。
おまけ
実際にやった訓練
「タウンページ飛ばし」
台の上にタウンページを丸めて立ててバットで思いっきり打って飛距離を競う遊び。
タウンページはけっこ重いので手だけで打ったんじゃぜんぜん飛ばない。
足の安定や腰の回転を加える必要がある。
タウンページすぐ破れちゃうからタオルとかでぐるぐる巻きにしたりした。
「ゴム引っ張り」
バットはつかわずゴムチューブをバットを握るよう握ってスイングしてみる。どうやって腰を回したら力が加わるかがわかる。
「ダンベルスイング」
4kgぐらいのダンベルをバットのようにスイング。腕を動かすタイミングと腰を動かすタイミングは同時でもないしなんともいえない連動。ゴム引っ張りではそのタイミングがわからないのでこのダンベルを楽に回せるような連動をマスター。
レベル4「クリンナップ」首位打者年俸1億5000万
プロ野球で言うと一流の証はまず3割打つこと。バッティングセンターでは8割打たなければならない。
ゴロ、フライを減らす方法をいくつか挙げておく。
・右手を使う(右バッターの場合)
右手は意識しないと添えてるだけみたいなことになるので右手で押すのを意識した方がいい。調子の悪いとき、右を意識していない場合がある。どれくらいの力の意識が一番打率があがるか探してくのだ。
・ゴロを減らしたい
解決方法
→いい当たりのショートゴロっぽいんだったらバットの芯より先っちょに当たってる場合があるのでベースにほんの少し近づいてみる。タイミングを気持ち遅らせてセンター方向を狙って打ってみる。
→打った瞬間の右手の手首は起きているでしょうか?寝てたらそれを直してみる。
→気持ちボールの下を叩きたいから右手をおなかの前でアッパーするみたい使う。右ひじを腹に近づける。
→知らず知らずのうちにピッチャー側に平行じゃなくてすこし逃げる方側に足を踏み出していることがあるからそれをチェック。
・フライを減らしたい
解決方法
→バットを構える位置を高くしてみる。顔くらいの高さ。下で構えているとそこより高めを振るのは遅れてしまうから。
→左足をピッチャー側に踏み出したときにやはり自然に体は沈むから思ってるより下を振っちゃう。ためしに左足をステップしないでやってみるべし。
・いい当たりがでない
解決方法
→【難易度高】手首の力も加えて打つ。構えたときにクイックイッってやる動きを打つ瞬間にも加える。上半身の回転により横に回転する力と、手首により縦に振り下ろす力が混ざるととんでもない力が生まれる。
スパイラルキネティックと呼ばれているが、水銀の体温計を下げるとき手首にねじりを加えて振るどうさがそれだ。
→打ち終わった後の左足の状態。左足の外側にすごい力が加わるがそれに耐えられずくるっとつま先が外側に向いてはダメだ。力が逃げて行っている証拠。ピッチャーに左足の内側を見せないようにする。
おまけ
「紙ボール野球」
軟式ボールは公園とか狭い場所じゃ使えない。飛びすぎるし危ない。
カラーボールは軽すぎるし投げるのがうまくいかない。ペットボトルキャップだとどうもうちごこちが無い。
そこで、紙のボールが最適だということを発見した。紙といっても、丸めて行けば重さも硬さも最適となる。
【作り方】
@新聞の広告の上質紙を用意する。コピー用紙でもよい。新聞紙でもよい。グランドの広さに応じて紙の質は変える。
Aかっちかちになるように丸める。握力を使って強く強くつぶしながら丸めていく。
Bビニールテープを均等になるようにぐるぐる巻きにして、紙が見えなくなるまで巻く。引っ張りながらなるべく強く巻く。
C均等に丸くなれば完成。
はじめはかっちかちだが、押して少し表面だけ柔らかくなるようにしてもよい。打っていれば自然に柔らかくなる。
重さも適度にあるので投げやすい。表面はビニールテープと紙のためインパクトの瞬間はショック吸収されそれほど飛距離は出ない。
飛球にあたったとしても怪我はしない。建物にあたっても壁やガラスを割らない。そして紙とビニールテープなので失くしても痛くない。
新聞紙だと軽すぎるし、重さを考えると大きくなっちゃうから上質紙がやっぱり一番よかった。
これなら学校の体育館でもできるから学校の授業でぜひやって欲しい。図工の時間にボール作り、昼休みに野球。
レベル5「4番」本塁打王年俸2億4000万
次はホームランだ。半分はホームラン性の角度を出したいところだ。
・バックスイングは大きく
外国人みたいにバットを後ろに放り投げちゃうぐらいの気持ちで振ってください。
・脱力
自分が思っている以上に、打つ前は脱力せよ。これができるようになるにはかなり時間がかかる。
・回転の軸を保つ
バットを振る際、頭を体が背骨を中心に駒のようにくるっと廻らなければならない。振り終わったあとも外に逃げないように。振り終わったあとにバランスを崩して足が離れちゃうようだと軸がよろくしくない。
・インコースに立つ
ホームランといえば、インコースの真ん中の球をレフトスタンド。ベースに近づいてインコースを打つようにしてみる。これを打つには踏み出す足は確実にピッチャー側にしなければならず避けていてはいい当たりが出ない。少しでも振り遅れるとバットの根元に当たる。ただこのコースはど真ん中の次にホームランが出やすいコースだからうまくいけばホームラン。
・体重の乗せ方と体の移動
右の股関節から左の股関節に体重を移動していく感じ。それでいて頭はあまり動かさない。
練習法が載っていたので紹介します。
右足の外サイドにバットを置きます。振ったときに右のかかとが回ってしまいバットを当ててしまうといけない。うまく前足に体重が乗ったときには右足が回らないそうです。
なんか窮屈そうなのでできたらやってみてください。たしかプロだと右足に体重を残せというのもあるのでどうなんでしょうね。
おまけ
「かっちんバット」
パワースラッガーというバット。1996〜2000年ごろにはすでにあった。当時のスポーツうるぐすで紹介されていて買った。可動式のオモリがついていて振ると動いてカッチンって音が鳴る。
これを使ってスイングをチェックした。これのいいところは、バットに速度がつくとおもりが落ちてくる仕組みなので、インパクトの瞬間に合わせてスイングを加速するとちょうどよいところで、振り子が降り落ちてきて音が鳴るという。
大振りだとミートポイント手前で早くカッチンと鳴ってしまうのと、加速できないと振り子が落ちてこない。さらに振り子が落ちてきたときに手に衝撃もくるのでインパクト時に力を加える感覚も養えるという。ゴルフ用品でも似たようなのあります。
引用
「パワースラッガーは素振りをするだけで理想のフォームを体得しヘッドスピードをアップさせる最良のトレーニング器具です!!!」
http://www.uchida-power.jp/baseball/power_slugger.html
レベル6「場外ホームラン」本塁打打点2冠年俸3億
みたこともない場外ホームランを決める方法。
とりあえず力をつけなければ成し遂げられない。
・左右のひじ
ボールを当てるとき両肘は体の内側に入っていなければならない。これで力を思いっきり伝えてください。
落合談:相撲のおっつけのように、ひじが開いていては力が入らない。
・小指にマメを
松井が38本打った次の年ぐらいに言ってました。1998年ぐらいかな。「引き手の小指の第1関節にまめができるように振れ」と。
掛布さんはグリップエンドをボールにぶつける感じで打て!と言ってました。そんぐらいバット振ってください。
・木製のバットを買ってください
金属バットの滑り止めのバンドはとてもはがれやすくベタベタします。
これは素振り用のバット。あと、バットにはめるオモリかマスコットバットを買うといいでしょう。
木のバットの握りはすごくイイです。たくさん素振りしてください。
・上半身と下半身のねじれ
阿部慎之介がやっているそれ。
・軸足のかかとはつけたまま
これは試してみて検証する必要あると思うんですが、右足のかかとはつけたままのほうが力が加わるらしいんです。体重移動がうまくいっていないと右足のかかとがクルンとなってしまうと。でもプロのスイングみると明らかに離れている。やってみるとたしかになってしまうし意識すればならない。
おまけ
「砂バット」
病院で素振りをしたかったんですが金属バットはさすがに持ち込めなかったので、
カラーバットの中に砂を詰めて素振りをしていました。これなら室内に持ち込んでも凶器には見えないから。
「音の違う素振り」
プロって素振りしたときの音ってブルンじゃなくて、ビュッて音するんだって。
僕らがカラーバット振ったときみたいな。そんぐらいになれば場外ホームラン打てるよ。
「スピードガンで打球測定」
いかに打球速度を上げるか。だいたい150k前後だった。測定が難しい。
プロは止まったボールを打って、160以上出していた。
「握力と手首の力」
砂バットで手首の力を鍛えて、ハンドグリップで握力鍛えたら相当飛ばす力ついたと思う。
レベル7「剛速球」三冠王年俸5億
伊良部や松坂の球をはね返した清原みたいに名勝負を繰り広げられなければダメだ。
140〜150kの剛速球。当てるだけでも難しいがこれをホームラン性の当たりにする。
当てるだけならプロなら誰でもできる。
振りはコンパクトの方がヒット率は上がるから素振りたくさんしてくれ。
・怖いけどピッチャー方向に踏み出す
コントロールがくるって足の親指に直撃したことあるけど。
・フルスイング
当てるだけでもすごい音がしてけっこうな打球になるがそれじゃおもしろくない。
同じタイミングでしか来ないんだからバットは短く持たず手打ちにならず思いっきり振る。
おまけ
「コンパクト素振り」
自分の目の前40センチぐらいのところに壁を向かい合わせにして素振り。コンパクトになるから始動が遅くても間に合うから豪速球や緩急にも対応できるようになる。これも掛布が言ってたような。これができれば落合みたいにあんなインコースをホームランすることもできる、らしい。
レベル8「緩急」メジャー年俸10億
意外とやる人が少ない。ランダム。これでホームラン連発しているひとは見たことがない。
たいていあるのが3段階の球速をランダムに投げてくる。コースはスピードによって違う。
速球に合わせて振りはじめてしまっては遅い球がきたとき確実に空振りしてしまう。
・速球待ち
基本1,2,3で速球を待って足を踏み出して、遅い球が来ても腰を回し始めないようにして。回し始めたらもう空振り。
足上げ→→着地→→下半身始動→→上半身始動→→ヒット
このタイミングで振っているのを、
遅い球が来た場合は、
足上げ→→着地→→→下半身始動→→上半身始動→→ヒット
粘ってこのようにしなければならない。(一瞬始動を遅らせる)
足上げ→→着地→→下半身始動→→→上半身始動→→
こうなってしまうとよく言われる体が開いているということになる。
(始動してしまったらあとは、泳ぐようにしてバットだけを合わせにいくことしかできなくなる)
なので速球はホームランを打てるようにしておいて他の球がきたら最悪ヒットを打つぐらいになれればいい。
だが、それすらホームランするのが最終目標だぞ。
レベル9「道場破り」メジャー年俸20億
初めてのバッティングセンターは慣れるまで時間がかかる。まず周りの景色が違う。
バックが畑だったりすると遠近感が違ってぜんぜん打てなかったりする。ピッチャーとの距離も微妙に違うし投げてくる角度も違う。
ボールの質、マシンの荒れ具合、バッターボックスの感触、備え付けバットの具合、すべてが初めてだ。
ここでホームランを連発してこそ本物。
バッティングセンター専門でやってきたのだから打てるはずだ!
終わりに
バッティングセンターは実戦バッティングとは違う。選球眼もいらないしタイミングも一辺倒だ。ランナーを進めるためのバッティングも外野フライも狙うこと無い。外の球の打ち方や低めの打ち方を練習することもない。
実戦の野球経験者からしたらホームランしか狙わないバッティングなんて邪道だと思うかもしれない。
バッティングセンターに訪れる人はさまざま。
将来のイチロー目指してお父さんとセンター返しの練習をやっている少年。力5割ぐらいで豪速球を右に左に確実にミートしている高校球児。
ホームラン狙いのバッティングセンターマニア。プロを目指している子供たちの邪魔はしたくないとは思う。
投球タイミング一緒になると打ちにくいんだよな。そんな時は、お金を入れるタイミングを図って。
参考文献:バッティングの正体 手塚一志
超野球学バッティングの理屈 落合博満
使える筋肉使えない筋肉 谷本 道哉